「波止のウキフカセ釣り」って、どんなの?
足場のいい釣り場で手軽に楽しめる波止のウキフカセ釣り。大人気のクロダイ・チヌをはじめ、メジナ・グレ、アジ……と食べてもおいしいターゲットが盛りだくさんです。わざわざ遠出しなくても身近な場所で楽しめるから、海釣り入門にもおすすめ。これを読みながら、基本を覚えていきましょう!
波止のウキフカセ釣り
超定番ターゲットのクロダイ・チヌにメジナ・グレ、さらにアジやカサゴなどなど、釣れる魚はさまざま。魚種を絞って狙うのはもちろん、五目釣りも充分に楽しめます。
●釣れるお魚たち
![クロダイ・チヌ](img/1-01.png?20210514)
クロダイ・チヌ
![メジナ・グレ](img/1-02.png)
メジナ・グレ
![チャリコ(マダイの幼魚)](img/1-03.png?20210514)
チャリコ(マダイの幼魚)
![アジ](img/1-04.png?20210514)
アジ
![ウミタナゴ](img/1-05.png?20210514)
ウミタナゴ
![カサゴ](img/1-06.png?20210514)
カサゴ
食べないように!
毒があるので持ち帰らずに逃がしましょう
![フグ類](img/1-09.png)
フグ類
![キタマクラ](img/1-10.png)
キタマクラ
触らないように!
ヒレや尾に毒バリがあるので魚体に触れずに逃がしましょう
![ゴンズイ](img/1-11.png)
ゴンズイ
![アイゴ](img/1-12.png)
アイゴ
![ハオコゼ](img/1-13.png)
ハオコゼ
●釣れる場所
内湾など普段から波おだやかな場所は釣りがしやすく、手軽に楽しめるのでおすすめ。海底を探る釣りなので、砂底のエリアなら根掛かりが少なく入門にもぴったりです。
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●釣り方
釣りエサの付け方
魚の反応に合わせて付けエサを替えます。単品のほかミックスも効果的。
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ダンゴを投げてエサ場を作ろう
仕掛けを投げる前に、まずは魚のエサ場を作りましょう。マキエで作ったダンゴを5~6個準備し、それを1カ所に集中して投げます。海底にマキエをためることで魚を寄せることが狙いです。
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●必要な道具例チェックリスト
釣り道具・釣り用品
用品
※あると便利なもの
●仕掛け例
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糸の結び方
釣り場ですぐできるように、糸の結び方を練習しましょう。まずは、この3種類を覚えておけばOKです。
ウキ止め糸の結び方例
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道糸とヨリモドシの結び方例
![](img/4-02.png)
※ハリスとヨリモドシも同様
ハリスとハリの結び方例
![](img/4-03.png)
●釣りエサの使い方
![](img/6-01_01.png?20210514)
![](img/6-020304.png?20210514)
解凍したオキアミ1.5kgと「ニュー活さなぎミンチ激荒」1袋を入れます。
よく混ぜ合わせたら、「ナンバー湾チヌⅡ(ツー)」1袋を加えます。
全体が均一になるまで、よく混ぜ合わせます。
![](img/6-050607.png?20210514)
海水400ccを加えます(袋の裏に水量の目安が記入されています)。
よく混ぜ合わせ、全体が均一になるように仕上げます。
できあがりです。
![](img/6-01_02.png?20210514)
![](img/6-0203.png?20210514)
解凍したオキアミ1.5kgと「ニュー活さなぎミンチ激荒」1袋を入れます。
よく混ぜ合わせたら、「ナンバー湾チヌⅡ(ツー)」1袋を加えます。
![](img/6-0405.png?20210514)
全体が均一になるまで、よく混ぜ合わせます。
海水400ccを加えます(袋の裏に水量の目安が記入されています)。
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よく混ぜ合わせ、全体が均一になるように仕上げます。
できあがりです。
![](img/6-08.png)
マキエを投げるときは、ヒシャクですくったらバッカンの内側に押し付けましょう。ダンゴのように硬くまとまるため、より遠投しやすくなります。
![](img/6-09.png)
![](img/6-08.png)
マキエを投げるときは、ヒシャクですくったらバッカンの内側に押し付けましょう。ダンゴのように硬くまとまるため、より遠投しやすくなります。
![](img/6-09.png)
※釣り場はきれいに、自然を守りましょう。※釣り場の禁止事項を守りましょう。※安全のためライフジャケットを着用しましょう。
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ここからは、波止のウキフカセ釣りについてノウハウをご紹介しましょう。
釣り場に着いたら、まずは釣り座のセッティングから。釣りをしやすくするための第一歩なので、配置を考えながらセットしてみましょう。
セッティングが終わったら、魚を寄せるためにマキエで作ったダンゴを投げ入れます。このとき1カ所にためることで、魚のエサ場を作ります。投げる位置がバラバラだと魚が散ってしまうので、なるべく正確に投げましょう。
荷物はコンパクトでOK
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釣り場へ行くときはエサや水くみバケツ、仕掛け類をはじめ必要な道具はバッカンに収納しましょう。あとは釣り竿や玉網の柄、ヒシャクなどをひとまとめにすれば、移動がスムーズにできます。
釣り座のセッティングはキッチリ
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釣り場に着いたら、さっそく釣り座をセットしましょう。エサを入れるバッカンや付けエサ、水くみバケツ、玉網と、自分の使いやすいように配置すれば、よりスムーズに釣りが楽しめます。
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続いて仕掛けを投げますが、その前にもう一つ大切なことは、常にハリが海底近くにあるよう保つこと。特にクロダイ・チヌは海底にあるエサを食べるので、これができているかどうかで釣れ具合に大きな差が出ます。
そのためには、最初にウキのセッティングをしっかりとしておくこと。ハリが海底に着くように、あらかじめウキ下の長さを調節しておきましょう。
このセッティングができるようになれば、どこの釣り場に行っても基本は同じ。時間をかけてしっかりおこなえば、エサをより確実に食わせることができます。
冷凍エサは海水で溶かしておこう
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マキエに使う冷凍のオキアミブロックやさなぎのミンチなどは、あらかじめ解凍しておきましょう。海水を張ったバケツに袋ごとしばらく入れておけばOKです。
ヒシャクはいつもキレイに
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ヒシャクでマキエを投げるときは、水を入れたケースでヒシャクを洗いましょう。マキエが付いたままだとくっついて離れにくく、飛距離が出なくなってしまうためです。
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ハリやオモリなど仕掛けは多めに用意しておくと安心
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安全にはくれぐれも注意し、万が一のケガや事故を防ぐため、必ずライフジャケットを着用しましょう
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偏光サングラスを掛けましょう。紫外線から目を守り、水面のギラつきを抑え、魚の姿や地形などがハッキリ見えます
マキエも仕掛けも1カ所に集中!
続いて、仕掛けを投げます。あらかじめマキエで作ったダンゴを投げた所に、付けエサの付いたハリを送り込みましょう。
投げる位置は、先ほどダンゴを投げ込んだ所と同じ。海底にたまったマキエと一緒になるように仕掛けを入れることで、釣れる確率は間違いなくアップしますよ。
仕掛けを投げたら、ヒシャクを使ってマキエを打ちます。ウキの周りを狙って打ちましょう。このときも、あらかじめ海底に作ったエサ場を外さないこと。バラバラに打たず、1カ所に集中させることが肝心です。
エサ場に仕掛けを送り込む
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仕掛けを投げる位置は、あらかじめマキエで作ったダンゴを投げた所に合わせましょう。海底にたまったマキエ近くにハリを入れるイメージです。ヒシャクで打つときも、ウキの周りを狙いましょう。
潮位に合わせてウキ下を調整
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潮の干満によって水深が変わったときは、ウキ下を調節しましょう。ハリが常に海底をはう状態にすることが大切です。
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あとは、ウキの動きをしっかり見てアタリを待ちます。ウキのトップに目盛りが付いているので、見逃さないようにしましょう。
ウキのトップが水中にスッと入ったら、すかさず竿を立ててアワセを入れます。そのタイミングとしては目盛りが一節入るタイミングがベストですが、まずはウキのトップが水中に入っていく動きを見逃さないことが大切です。
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![](img/9-02.png)
仕掛けを投げるコツ
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仕掛けを投げるときは竿を真っすぐにふりかぶり、正面にふりましょう。このときウキとオモリ、ハリを一直線にすることが大切。斜めになっていると仕掛けがからむ原因となるので注意しましょう。
玉網の使い方を覚えよう
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大きな魚が掛かったときは竿で抜き上げず、玉網を使いましょう。柄を伸ばしてからすくいますが、ここで注意したいことは伸ばしたまま持ち上げないこと。魚の重みで柄が折れることがあるので、魚を入れたまま柄を戻して仕舞いましょう。
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魚が掛かったら、落ち着いてやり取りしましょう。クロダイ・チヌの引きは強烈ですが、あわてずにじっくりやり取りして取り込みましょう。
あとは実践あるのみ。身近な釣り場で楽しめるので、これを機会にぜひ挑戦してみてくださいね。
波止のウキフカセ釣りのエサと使い分け
ベースエサ
マキエには配合エサを使います。これに海水やオキアミなどをブレンドすることでまとまりが良くなり、遠投性や沈下速度がアップ。集魚力も高まり、魚を1カ所に寄せられます。
波止のチヌに最適
まとまりが良く重さもあるため、固まりのまま海底まで沈んで濁りを拡散。1カ所にチヌを寄せます。ムギやコーンで視覚にもアピールします。
![](img/11-01.png?20210514)
●ナンバー湾チヌⅡ(ツー)
マキエには配合エサを使います。これに海水やオキアミなどをブレンドすることでまとまりが良くなり、遠投性や沈下速度がアップ。集魚力も高まり、魚を1カ所に寄せられます。
波止のチヌに最適
まとまりが良く重さもあるため、固まりのまま海底まで沈んで濁りを拡散。1カ所にチヌを寄せます。ムギやコーンで視覚にもアピールします。
![](img/11-01.png?20210514)
●ナンバー湾チヌⅡ(ツー)
マキエには配合エサを使います。これに海水やオキアミなどをブレンドすることでまとまりが良くなり、遠投性や沈下速度がアップ。集魚力も高まり、魚を1カ所に寄せられます。
![](img/11-01.png?20210514)
●ナンバー湾チヌⅡ(ツー)
波止のチヌに最適
まとまりが良く重さもあるため、固まりのまま海底まで沈んで濁りを拡散。1カ所にチヌを寄せます。ムギやコーンで視覚にもアピールします。
ブレンドエサ
コーン&さなぎを付けエサにも
粗くミンチ状に加工したさなぎ、カットコーン入りで集魚力が抜群。それぞれ付けエサにも使え、ブレンドしたマキエとの同調も可能です。
![](img/11-02.png)
![](img/11-03.png)
●ニュー活さなぎミンチ激荒
コーン&さなぎを付けエサにも
粗くミンチ状に加工したさなぎ、カットコーン入りで集魚力が抜群。それぞれ付けエサにも使え、ブレンドしたマキエとの同調も可能です。
![](img/11-02.png)
![](img/11-03.png)
●ニュー活さなぎミンチ激荒
![](img/11-03.png)
●ニュー活さなぎミンチ激荒
コーン&さなぎを付けエサにも
粗くミンチ状に加工したさなぎ、カットコーン入りで集魚力が抜群。それぞれ付けエサにも使え、ブレンドしたマキエとの同調も可能です。
![](img/11-02.png)
付けエサの選び方
ハリに付けるエサは、大きく分けて生エサと練りエサの2種類。まずは生エサのオキアミやエビ、コーン、さなぎを使ってみて、それでも食いが渋かったりエサ取りが多いときは練りエサも試してみましょう。
生エサ
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![](img/11-06.png)
![](img/11-07.png)
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![](img/11-09.png)
●くわせオキアミスペシャル
●くわせオキアミスーパーハード
●くわせ丸えびイエロー
●ニュー活さなぎミンチ激荒
●活丸さなぎ
●ガツガツコーン
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●くわせオキアミスペシャル
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●くわせオキアミスーパーハード
![](img/11-06.png)
●くわせ丸えびイエロー
![](img/11-07.png)
●ニュー活さなぎミンチ激荒
![](img/11-08.png)
●活丸さなぎ
![](img/11-09.png)
●ガツガツコーン
練りエサ
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●高集魚レッド
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●食い渋りイエロー
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●アピールホワイト
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●エサ持ちイエロー
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●荒食いブラウン
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配合エサの袋は風下で開けるように心がけましょう。周りの人へかかるのを防げます。空き袋は縛っておくと風で飛ばされずに済みます。
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仕掛けを投げるときは、周りをよく見てからにしましょう。安全を確認してから投げれば、万が一のケガや事故を防げます。
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釣りを終えたら、釣り座に付いたマキエを洗っておきましょう。ロープ付きの水くみバケツで海水をくみ上げ、流せばOKです。