「波止・堤防の遠投カゴ釣り」って、どんなの?
足場のいい波止・堤防で楽しめる遠投カゴ釣り。寄せエサの入ったコマセカゴを投げることで、沖にいる魚を寄せて釣ることができます。人気のアジやサバをはじめ、群れに当たれば立て続けに釣れちゃうことも。ライト感覚の「ちょい投げカゴサビキ釣り」と併せて、基本的なノウハウをお届けしましょう!
波止・堤防の遠投カゴ釣り
足場のいい波止・堤防から、おなじみのアジやサバをはじめ、ソウダガツオもよく釣れます。所によってはマダイやイサキも釣れるほか、ちょい投げではイワシも格好のターゲットです。
●釣れるお魚たち
アジ
サバ
ソウダガツオ
マダイ
イサキ
イワシ
イナダ(ワカシ)
カンパチ
食べないように!
毒があるので持ち帰らずに逃がしましょう
フグ類
キタマクラ
触らないように!
ヒレや尾に毒バリがあるので魚体に触れずに逃がしましょう
ゴンズイ
アイゴ
ハオコゼ
●釣れる場所
足場のよい波止・堤防が主なポイント。仕掛けを投げた位置の水深が10~15mと深めの場所が有望です。これより浅いと魚が寄ってきにくいので、できるだけ深い所を選んで入りましょう。
●釣り方
釣りエサの使い方
寄せるエサ
キャップを外して、寄せエサをカゴに詰めましょう。詰め終えたら、穴の位置を調整します。
くわせるエサ
オキアミの場合
1尾をハリに通します。ボリュームを出すときは2尾をハリに通します。
カゴ釣りのイメージ
仕掛けを投げ、狙う水深までカゴが届いたら、カゴから寄せエサを出して魚を寄せます。この寄せエサが下のハリに付いたエサと同調して誘い、魚に食わせます。
●必要な道具例チェックリスト
釣り道具・釣り用品
用品
※あると便利なもの
●仕掛け例
糸の結び方例
釣り場ですぐできるように、糸の結び方を練習しましょう。
ウキ止め糸の結び方例
道糸とヨリモドシの結び方例
※ハリスとヨリモドシも同様
●釣りエサの使い方
寄せるエサ
キャップを開けます。
カゴにギュッとしぼり出します。
カゴの穴の位置を合わせたら完成です。
キャップを開けます。
カゴにギュッとしぼり出します。
カゴの穴の位置を合わせたら完成です。
くわせるエサ
尾っぽを取ります。
尾っぽの方からハリを通していきます。
ハリが、かくれるまで通したら完成です。
尾っぽを取ります。
尾っぽの方からハリを通していきます。
ハリが、かくれるまで通したら完成です。
※釣り場はきれいに、自然を守りましょう。※釣り場の禁止事項を守りましょう。※安全のためライフジャケットを着用しましょう。
カゴ釣りは大きく分けて、遠投して沖を狙うスタイルと、軽く投げてやや沖の方を狙うちょい投げスタイルがあります。大まかに分けると中・大型のアジやサバ、ソウダガツオ、マダイ狙いなら遠投。小型のアジやイサキ、イワシを狙うなら、ちょい投げといったところ。どちらもよく釣れますが、最初は手軽に遊べるちょい投げから始めてみるといいでしょう。
ベストシーズンは夏から秋。一年のなかでもターゲットが多いので、入門者にも釣れるチャンスが充分です。魚の群れに当たれば、立て続けに釣れちゃうことも。まだ経験のない方は、ぜひこの時期にチャレンジしてはいかが?
潮通しのよい波止・堤防が狙い目
この釣りで狙う魚は、潮の流れに乗って岸沿いへ寄ってきます。そのため、できるだけ潮通しのよい場所に入ると有利。沖に向かって突き出していたり、外海に面した波止・堤防なら、チャンスがグッと多くなります。
仕掛けの振り込み方
人さし指に道糸をかけたらベールを起こし、竿を後ろに持っていきます。
竿を振りかぶり、人さし指をはなして仕掛けを飛ばします。
魚の寄せ方
仕掛けが着水し、狙う水深まで届いたらベールを元に戻し、寄せエサを出すために竿を大きくあおります。
さかなのアタリ
ウキがピョコピョコと動いたり、一気に沈んだり浮き上がったりします。
仕掛けが着水し、狙う水深まで届いたらベールを元に戻し、寄せエサを出すために竿を大きくあおります。
さかなのアタリ
ウキがピョコピョコと動いたり、一気に沈んだり浮き上がったりします。
仕掛けをそろえよう
カゴ釣りの仕掛けは各パーツを自分でそろえるか、セットで売られているものを使います。セットなら一式そろっているので便利。まずはこちらを使ってみて、慣れてきたらパーツをそろえていくといいでしょう。
遠投カゴ釣りは、まずコマセカゴに寄せエサを入れ、ハリにくわせエサを付けたら準備完了。仕掛けを投入したら、狙う水深まで沈めていきます。
ここまでできたら、竿を大きくあおってコマセカゴに入った寄せエサを出します。1、2回あおって水中に寄せエサを漂わせ、下のハリに付いたくわせエサと同調。こうして魚を寄せ、食わせるというのが一連の流れです。
釣り方自体は、この通りシンプル。仕掛けをしっかり投げることができれば、すぐにでも釣れちゃいますよ!
投げる向きとタイミングに注意
仕掛けは、沖へ向けてまっすぐに投げるのが基本。周りに人が多いときは、斜めに投げると迷惑になるので注意しましょう。また投げたまま仕掛けを流しっぱなしにすると、ウキが流れたり、道糸が広がったりして、隣の人が投げられなくなることも。ウキをよく見て、横へ流されたら速やかに回収しましょう。
仕掛けを投げるときは、できるだけ1か所に着水させましょう。投げるたびに位置がバラバラだと、せっかくの寄せエサが分散してしまい、魚が散ってしまうことが理由です。1カ所に集中させて魚を寄せれば、それだけ釣れるチャンスは増えると覚えておきましょう。
着水したあとは仕掛けがオモリで引っ張られるため、しばらく道糸が出ていくはず。しばらく待って道糸の出が止まったらリールのベールを元に戻し、竿を大きくあおってコマセカゴから寄せエサを出しましょう。このとき竿がビュンと鳴るくらい力強くあおると、寄せエサがしっかり出て魚を寄せられます。
仕掛けの回収をスムーズに
投げた仕掛けを回収するときはリールを巻いて足元まで寄せ、最後はコマセカゴをキャッチしましょう。こうすると仕掛けがブラブラと動かずに済み、扱いやすくなります。
荷物はコンパクトに
釣り場へ行くときは、荷物をコンパクトにまとめましょう。仕掛けの入ったケースや水くみバケツをクーラーボックスと一緒にキャリーへ乗せると、移動がスムーズにできます。
寄せエサを出したらウキをよく見て、動いたり沈んだりしたらアワセを入れます。リールで素早く糸のたるみを巻き取り、竿で力強くアワセればバッチリです。
大きなサバやソウダガツオなど回遊魚が掛かったら強烈に引くので、最初はビックリするかも。でも落ち着いて竿を立て、引きに耐えれば大丈夫。足元までじっくり寄せて、魚が大きいようなら玉網ですくえば確実にキャッチできます。
ウキ下を調整しよう
仕掛けを投げたら、ウキをよく見ておきましょう。仕掛けが沈みきったあとも倒れたままなら、ウキ下が長すぎてカゴかオモリが海底に着いている状態。ウキ止め糸を下げて、仕掛けが浅い位置にくるように調整します。こうして、ウキが立った状態でアタリを待ちましょう。
糸がらみを防ぐコツ
仕掛けを回収するとき、ハリスがからんで上がってくることがあります。この状態では釣れないし、いちいちほどくのも大変。これを防ぐため、投げた仕掛けが着水する直前に道糸の出を止めましょう。道糸が巻かれたリールのスプールを軽く押さえれば、からみを防ぐことができます。
魚によって狙う水深を変えよう
狙う魚によって、釣れる水深は変わってきます。仕掛けの位置がこれに合っていないと、周りは釣れているのに自分だけアタリもない、なんてことも。魚ごとに着きやすい水深があるので、イラストを目安に探ってみましょう。
道糸が切れるトラブルを防ぐには?
せっかく大物を掛けたのに、道糸がブチッ!なんてトラブルは避けたいもの。リールには、道糸が急激に引っ張られると、スプールが逆回転して切れるのを防ぐ「ドラグ」という機能が付いています。スピニングリールは上のつまみを回せば簡単に調整できるので、あらかじめチェックしておきましょう。
よりライト感覚で遊べるのが、ちょい投げのカゴサビキ釣り。道具は短めの竿に小型スピニングリールと軽いので扱いやすく、女性やお子さんも楽しめます。
ハリに擬似エサの付いたサビキ仕掛けを使うため、くわせエサは付けなくてOK。コマセカゴに寄せエサを入れるだけで、エサの準備は完了です。
コマセをカゴに入れるだけ
使うエサは寄せエサだけなので、準備はいたって簡単。カゴにギュッとしぼり出し、カゴの穴の位置を合わせたら完成です。集魚力が高く、魚の群れがぐんぐん寄ってきます。手を汚さずに素早く入れられるので便利です。
いろんな魚が手軽に釣れる!
アジやサバは群れで回ってくるので、タイミングが合えば立て続けに釣れてきます。ほかにもネンブツダイやベラなどいろんな魚が釣れて、楽しませてくれますよ。
仕掛けは遠投しなくても、軽く投入すれば充分。あとは遠投カゴ釣りと同じように、仕掛けを竿であおってコマセカゴから寄せエサを出し、アタリを待ちましょう。
アジやサバをはじめ、入門者も数釣りができる可能性が大。足場のいい波止・堤防で、遠投カゴ釣りと併せてぜひトライしてみてくださいね。
波止・堤防の遠投カゴ釣りのエサと使い分け
寄せるエサ
●遠投カゴズバッ
常温製品なので冷凍アミエビのように解凍の手間がなく、キャップを開けてカゴに注入するだけで、すぐに釣りが始められます。手が汚れる心配も少なく、液が飛び散りにくいので、ストレスなく投げることができます。遠投でもスピーディーな打ち返しが可能です。
●アミ姫
●サビキ君 1kg
●ハイパワーアミエビ
くわせるエサ
●くわせオキアミスーパーハード(L)
●アミノ酸α
アミノ酸とフェロモン系特殊誘引剤の効果でオキアミの食いが格段にアップします。
●エビシャキ!
オキアミの身が締まってエサ持ちがよくなり、アミノ酸効果で食いもアップします。
10分ほど置いたら、液を流して完成
仕掛けを投げるときは、周りをよく見てからにしましょう。安全を確認すれば、万が一のケガや事故を防げます。
使い終わった仕掛け、飲食で出たゴミなどは必ず持ち帰るようにし、各自治体のルールを守って捨てましょう。
釣りを終えたら、釣り座に付いたエサを洗っておきましょう。ロープ付きの水くみバケツで海水をくみ上げ、流せばOKです。