ヘラエサパワーブック
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16容易です。それでも差が付くのは、実はセッティングであったりもします。セッティングの変更は難しいテクニックではなく、誰でもできる対処法ですので、積極的に探っていきましょう。③エサの手直し セッティングがある程度決まったあと、最後はエサの調整です。押し練りや練り込むことでエサを持たせます。まず、かき混ぜて作ったエサが一番開く状態と考えます。これに押し練りを加えることでエアーが抜けてまとまりやすくなりエサ持ちがアップします。さらに強く練り込めば、ネバリも増してよりエサが持つようになります。 エサを持つように手直しすると、硬くネバるエサになるので、今度はへら鮒が食いにくいエサになります。そこで、エサを食いやすくするには手水でエサを軟らかくする必要があります。 このような手直しを繰り返すのが両ダンゴ釣りですが、現代のグルメなへら鮒はいじりすぎたエサを嫌う傾向にありますので、やりすぎないことが肝心です。ですから、エサ付けやセッティングで対処できるなら、そのほうが釣りは簡単になるのです。 それでもエサの手直しをしないで釣れるほど甘くはありません。あくまでやりすぎないというのがミソで、いきなり強く練るのではなく、軽く押し練り、かき混ぜて自然なネバリをだすなど、少しずつ調整していくとよいでしょう。 エサを調整していてウキの動きが悪くなったら、いじりすぎの可能性が高いです。その場合は、基エサを足します。一番開く基エサを足すことで、行きすぎたエサを戻すことができます。 またブレンドを調整するなら、ネバリのある素材(「BBフラッシュ」や「カルネバ」)を足したり、開きを抑える素材(「GD」など)、重さを付ける素材(「ダンゴの底釣り夏」や「ペレ道」など)を少量足して調整するのも一手です。 盛期の両ダンゴでエサが持ちすぎるということは少ないですが、1日のなかでは、食いが渋る時間帯があり、そんなときにはエサが持ちすぎてしまうということが起きます。 エサが持ちすぎる場合、ナジミ過ぎてウキが沈没する、カラツンが増える、アタリ数が少なくなるという現象が起きます。エサが持ちすぎるのはエサが大きすぎたり、開きが少ない証拠。大きすぎるエサは食いにくいのでカラツンにつながりますし、開きが弱いことで寄せ不足になり、次第にアタリが少なくなってしまうのです。 この場合の対処は、持たないときの逆。エサ付けならエサを小さく付ける、ラフに付ける。セッティングであれば、ハリを小さくする、ハリスを長くする、ウキを小さくするとなります。●エサが持ちすぎたとき

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