ヘラエサパワーブック
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17こんなとき 両ダンゴの釣りで一番肝心なのはエサが持つこと。当たり前のことですが、釣れなくなったときに一番起きている現象でもあります。エサが持っていないとき、どんなことが起きるのか考えてみましょう。 まず、ウキがナジまない、エサ落ち目盛りよりナジまない現象が起きます。ウキのトップにエサの重さが掛からないということは、何らかの理由でねらいのタナより上層でエサがなくなったということです。 この状態を続けると、ねらいのタナより上層に魚がどんどん上がりやすくなり、さらにエサがナジまない、空振りやスレ掛かりが多くなるという状態になります。ウキは動くしアタリもでるのに、空振りやスレ、エサが合っていないのかと思ってしまいがちですが、単純にエサが持っていないことも考えられますので、きちんと状況を見極めたいところです。 また、いい感じでサワりながらナジんでいるのに、ここぞというところで強い食いアタリがでないことがあります。これもエサが持っていない現象のひとつ。魚のあおりなどでウキがナジんでいるのでエサが持っているように見えますが、そこでアタリがでない場合はエサが持っていないことも考えられます。このパターンは気づきにくいですが、強いアタリがでないときは疑ってみるべきでしょう。 では、エサが持っていないと判断したとき、どう対処すればよいのだろうか。考えられる対処法を順に挙げてみましょう。①エサの付け方 一番簡単ですぐにできるのがエサ付けでの対処です。エサを持たせるには、大きく付ける、強く付ける、表面を丁寧に整えるの3つがあります。②セッティングの変更 意外と盲点になってるのがセッティングの変更です。エサが持たない=エサで何とかしようと考えがちですが、実はセッティングで対処した方が楽です。ハリを大きくする、ハリスを詰める、ウキを大きくすることでエサ持ちをよくすることができます。現代のへら鮒釣りは、エサの性能が上がり、釣れるブレンドの情報なども知ることが●エサが持っていないときどうなる?どうする?両ダンゴ釣り

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