30両ダンゴの底釣り 底釣りが好きで、1年中この釣りしかしないというファンもいるほど釣り人を魅了する底釣り。底釣りならではのウキの動きは、ウキの動きを楽しむヘラブナ釣りの醍醐味ともいえます。 しかし、魚の活性が高い夏〜秋は、必要以上にウキが動きすぎてしまうという現象が起きます。ウキが動くことで、ついつい食いアタリではない糸ズレの動きに手をだしたり、早アワセになり知らぬ間にウワズリを招いてしまい、思うように釣れないということもあります。 そこで、底釣りの基本ともいえるナジミ幅のキープを意識してください。このナジミ幅は、エサの持ち具合、タナの変化などを感じ取れる唯釣り方の基本とポイント一の情報源。このナジミ幅の変化に敏感になることが底釣りで釣る秘訣です。 両ダンゴの場合、3〜4目盛りのナジミ幅をだすのが一般的です。魚がいない打ち始めで、まずこの基準となるナジミ幅が確実にでているかを確認してください。打ち始めからナジミ幅がでないということは、エサが持っていないか、タナが合っていないかです。 打ち始めはこのナジミ幅がきちんとでていても、次第に魚が寄ってくるとエサが魚にもまれ、ナジミ幅が少なくなります。ナジミ幅が減るということはハリに残っているエサ量が少ないということです。つまり、エサが持たない状態になるということ。ウワズリやすくなるのはもちろん、肝心なところでエサが持たなければアタリすらでなくなります。 これを防ぐにはエサを確実に底まで持たせることです。エサをしっかりハリ付けする、エサに押し練りを加えてエサ持ちをよくするといった対応が求められます。このエサ持ちを確実なものとするためにも、基準となるナジミ幅のキープが重要になってくるのです。 夏から秋の底釣りはウキが動くことで、たくさん釣れる、釣ろうとして早いタイミングのアタリにも手をだすでしょう。もちろん、積極的にアワせていくことは悪いことではありません。早いアタリで釣れてくれば文句ナシです。しかし、このアタリで空振りが目立つ
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