ペレ宙ですが、エサを必要以上に練って持たせるのはNGです。時間経過とともにエサが締まりやすいペレットエサをさらに練り込んでしまうと開きが足りなくなり、へら鮒を呼び込むことができません。そこで適度な開きを維持したままエサを持たせるにはハリサイズの調整が有効です。ときには8号、9号という大きなハリが必要な場面もありますので、大きめのハリの準備はしておきましょう。また、この釣りではトップの太いパイプトップを使います。それは、重めのエサを支えることと、余計な動きを表現させないためです。細いトップではアタリのように大きく動いてしまう動きをあえて弱くするために太いパイプトップを使うのです。強めのペレ宙では釣りが成立しない場面もあります。そんなときはセッティングを弱めにして、普通の両ダンゴとペレ宙の中間的な感覚で釣っていくライトペレ宙が有効です。尺)、ウキも通常の両ダンゴより少し大きいぐらいのものを使います。釣り方の基本線はペレ宙と同じですが、セッティングが軽くなっているの で、早いタイミングのアタリも多くなります。ライトペレ宙の場合は、このアタリも合わせていき、数を釣りつつときには良型も混じるというのが理想です。一方で、このようなサオは短め(短〜中養殖のへら鮒は、飼料用ペレットで育てられるので、ペレットエサに反応します。また、ペレットのエサを撒いている池では、当然のようにペレットエサに反応がよくなります。そういう傾向の強い池ではペレットエサが有効なので、ペレ宙という選択は充分にアリなのです。ただ、いつでも効くかといわれればそうでもなく、天候に左右されることが多い釣りです。ねらいめは晴れた日。曇天などでは、魚が浮きやすく、この釣りの醍醐味である、タナで大型を揃えるという魅力が半減してしまいます。そういうときは臨機応変に対応し、ライトペレ宙、麩エサの両ダンゴと釣り方を使い分けるといいでしょう。■仕掛け図竿●12〜18尺ミチイト●0.8〜1号●オモリ実寸大0.25㎜厚板オモリ17㎜×22㎜〜17㎜×37㎜ウキ●ボディー7〜10㎝ 太パイプトップハリス●0.5〜0.6号上25〜40㎝、下35〜50㎝ ハリ●上下6〜8号21
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