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話題の「チヌパワーG2」特集!口太&尾長グレ攻略「配合エサ活用法」 |
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川原直毅 上層・中層・下層を迎撃! 「チヌパワーG2」使い方マニュアル |
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高園 満 多彩な“良さ”を抱いて 待望の配合エサ「チヌパワーG2」が登場! |
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ビッグ座談会 in 八丈島 口太&尾長グレ攻略のための 「配合エサ活用法」 |
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ビッグ座談会 in 八丈島
口太&尾長グレ攻略のための
「配合エサ活用法」
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寒グレから乗っ込みグレにかけて、悲喜交々の情報をそれぞれ思い入れたっぷりに、聞かせたり聞かせられたりしているうちに、はや梅雨グレのシーズンが迫ってきた。そこで、名手4人が八丈島に顔を揃えたのに便乗して、梅雨グレ攻略法を思いっきり語っていただいた。……つもりだったが、揃ったメンツがメンツだけに、ご覧のとおり随所で“梅雨”からはみ出した。だが、というか、であるがゆえにというか、キラリと光る蘊蓄が随所に散りばめられたと自負しています。お味わいください。 |
■尾長攻略の配合エサを、たとえば「イワシパワーグレ遠投」一本に
「活性起爆材・グレ」の活用で… |
−− まず尾長グレから始めましょうか、尾長と配合エサ。三原さんから口火を切っていただけますか。
【三原】 私は、じつは尾長、口太とも配合エサの使い分けはあまり気にしてへんのや。グレ反応が少しでもあれば「イワシパワーグレ遠投」なら、これで絶対釣れる!どこでも釣れる!
そう信念を持って釣っているからね、迷いがないんや。
だから、配合エサの使い分けより「活性起爆材・グレ」の使い方が重要で、これは状況を見ながら使う・使わないの判断が大切なんや。使うとしたらどの程度加えるかに気をつかってるんよ。なぜかというと、効果がありすぎて、エサ取りが多いときはそれが狂ったように浮き上がってくるから、使い方に気をつかわんといかんのよ。食いを高めたいなら、付けエサの「くわせオキアミ・スーパーハード」に少量混ぜたりもするし、マキエに混ぜるにしても状況しだいだけどちょこっと混ぜたり、あとはマキエがぐしゃぐしゃになったときに混ぜたりすることもたまにあるんよ。
【濱口】 オレも、尾長やから口太やからと、マキエの区別はあんまり気にしないし、むしろマキエの打ち方しだいやね。あれこれ考えるより、「イワシパワーグレ遠投」で十分に釣れるから楽でいいんだよ。めちゃくちゃ他の人と釣果に差が出るなら別だけど、そんなこともないし。
だから「イワシパワーグレ遠投」さえあれば、オレは心強いね。水温が上がっても「イワシパワーグレ遠投」一本でいける気がするけ。ただこの時期は、バッグの中には「浅ダナグレ遠投」は必ず入れとるよ。でもな〜、これで絶対というのはないんやからね〜。
一般の釣り人たちは、通常はオキアミ6kgに配合エサ1袋、それに「活性起爆材・グレ」を1袋持っている感じやな〜。 |
■それに「浅ダナグレ遠投」をブレンドして必ず3杯は撒いて… |
【峯 】私は「イワシパワーグレ遠投」一本ではなく、ブレンドするんですよ。
濱口さんがバッグに必ず入れると言う、その「浅ダナグレ遠投」をブレンドするんです。「浅ダナグレ遠投」は沈みが遅いんで、エサ取りが上層にバーッと来るでしょ。そのうちに「イワシパワーグレ遠投」がスーッと沈んで行くからね。
だから、エサ取りが多いときは、私は先にマキエを1回打ってウワーッとエサ取りを集めておいて、それからマキエの投入点よりちょっと離して仕掛けを入れるんです。それからもう1回マキエを撒いて、ハリスがなじんだのを判断してからウキの周辺にまたパラッと撒いてやるんです。必ず3杯は撒くんです。
【三原】 それは絶対必要なことやね。私のホームグラウンド紀東はキタマクラが非常に多いんでね、まず足元に3杯ぐらいマキエを撒いてな、それから自分が狙っているポイントに少し撒いて、それから仕掛けを遠投してポイントまで仕掛けを引き戻してそこで止めるんや。そうするとな、マキエの中心にはキタマクラやネンブツダイがワーッと集まってきてるから、ウキをその中に入れると、ハリスは真っ直ぐ伸びていてマキエの外に付けエサがあるわけだから、そこでなじませて下層で勝負するやり方……これが割合成功しとるけど。
【濱口】 エサ取りの種類にもよるけれどね。
【三原】 それはそうや。足の速いアジなんかの時は、配合エサも撒き方を変えんといかんけどな。 |
■オキアミ原形の粒プラスどの配合エサを使うか? |
−− 宮川さんの攻め方は?
【宮川】 尾長に対する考え方は、皆さんとはちょっと違うかな。尾長狙いの時、私はあんまり配合エサに比重をおかないで、オキアミをほとんど粒のままにして釣ること、それがマキエの特徴かな。
というのも、私が尾長釣りをやったのは配合エサがまったくない時代だったから、いまだにそれを引きずっているということもあるんで、ま〜オキアミ6kgに対して配合エサは2袋ぐらいの割合なんです。
−− オキアミは粒のままがいいと…?
【宮川】 そう、流れの中を釣る…そんな感じかな。特に本流釣りを多く体験したから、私自身にはその思い入れが強いんですわ。でも、最近のグレ釣りを考えてみると、生のエサを食わせ過ぎるというのは良くないと思う。先々を思えば、オキアミと配合エサの比率は半々がいいんじゃないかと思っているけれども。
そこで配合エサなんだけれども、私はあくまでもマキエはスロープ状に沈下する…これを一番に考えたいんです。流れの速さによってスロープがきつい時もあれば緩やかな時もあるわけだけれども、どちらにしてもスロープはできるはず。そのスロープの中に付けエサを同調させていく釣り方…これが私の基本的な考え方なんです。
でも、人によって違いはあるけれど、状況を見て集魚力の強い「イワシパワーグレ遠投」をメインにするか、あるいは「グレパワースペシャル遠投ふかせ」をメインにする時もあるから…。どの配合エサをメインにするか、どの配合エサをブレンドしたら自分が求めるスロープ状に沈下させることができるか…が課題です。それが尾長に合わせるか口太に合わせるかになり、そこそこの状況に合わせられるスロープを作ることができるか…というのが私の釣りの最終的な考え方になるんですわ。
尾長というのは本流の流れの中で釣ることが多くなるんで、やっぱり原形をとどめたエサでアピールすることのほうが釣りやすくなるんじゃないかな。だから、オキアミの粒プラスどの配合エサを使うか
…その使い分けが大切になるんやろうな。 |
■姿のままのエサを好む尾長にやや粗めに潰したオキアミで |
−− 本流釣りを原点としてスタートされた宮川さんのお話でしたが、最近では際釣りの話も結構多いわけです。その辺は…
【濱口】 宮川さんが「長年尾長釣りやってきて…」言うたけど、ああ同じ思いやな〜と思うたんですわ。オキアミを潰すとちょっと具合が悪くて、そのままの姿で届けるのが尾長釣りやという感じやったな。
それで、最近の傾向をみるとね、四国西南部では深くしても釣れないんです。3ヒロまでなんです。昔、沖ノ島では3ヒロ以上深くしても釣れないと言うておられましたが…。確かに本流を攻める時はオキアミをあまり潰さないほうがいいというのは正解でしょう。だから、配合エサはあまり沈まないほうがいいんじゃないかと思うんですわ。それで、メインは「グレパワースペシャル遠投ふかせ」であって、次に「イワシパワーグレ遠投」、それに「グレパワーボイル遠投」と、いろいろ選べますけれど。
口太と尾長というのは、グレであってもまったく違う魚ですよ。私は55cmから68cmまでを千枚は釣っていますから。それで本流ではまったく釣れなくなったんですよ。そして、今は本流を流すより際しか釣れなくなってきているんですよ。武者泊でも中泊でも同じで、際しか食わんのですよ。だから、もうそろそろ配合エサを考え直さなければならない時代になってきたんじゃないか、そういう気がするんですよ。
−− それは全国的な傾向だと…?
【峯】 昔、アミエビと湖産エビを使った時代には、豊後水道でも尾長はずいぶん見えていましたから、ウキ下はそれこそ1ヒロ半か1ヒロで食っていた。だが最近は尾長はなかなか見えない。水面近くまで浮いてきて食う率は本当に少なくなりました。
だから、中泊のあの潮の速い釣り場でも、5ヒロ、6ヒロじゃないと食わないし、それも際でね。うんと遠くまで流してうんと深くすれば沖でも食いますけれど。
九州の離島では、尾長は夜釣りばかりなんです。だから朝夕しか食わんですよ。昼間たまに食うことがあっても型が小さかったり、まず数が出ません。昼間釣れないから、九州の離島で尾長釣りのテレビ放映なんてまずないんですよ。
幸いというか、伊豆半島や伊豆諸島は夜釣りをしないので昼間釣れるんです。本当は尾長は半夜行性なんですけれどね。で、その伊豆七島といえどもエサ取りは多いですから。いちばん困るのがタカベ、それに泳ぎの速いムロアジ…マキエを使って彼らをどこに集めるかが問題。
−− 具体的にはなにをどう使って…? その時のオキアミは…?
【峯】 私は「イワシパワーグレ遠投」と「浅ダナグレ」を使ってスロープ状に沈下させるようにしています。それで、たとえば際から仕掛けを流すのか沖を狙うのかは、その日その時の状況を判断しながら決めていく。よく釣り人たちに“こうだ”と決めてくれと言われますが、それは無理です。釣り場に着いて海を見ると、潮は前回と違うし、風があればあるでそれに対処しなければなりませんから、皆さんにはその時の状況を見ながら臨機応変に対応してくださいと言っているんです。
オキアミについては、やや粗めに潰す感じにしています。そのわけは、細かく潰せば潰すほど沈みが速くなるんで、少しでも沈む時間を稼げるようにしたいからなんです。
最近の傾向は、昔と違って数が釣れない、魚が浮かない、食いが渋い、それでハリスを落とすとドンと大型が食ってきてバラす…そういうことが多くなっていると思いますね。
【濱口】 さっき宮川さんが言ったように、尾長には姿のまま食べる傾向が確かにあるんよ。魚を釣ったら必ず何を食べているかを見ているんですが、オキアミは勿論だがキビナゴを食べているんよ。腹にいっぱい入っておるんよ。
【宮川】 もし、夜釣りの尾長狙いやったら、オキアミなら3Lくらいの大きいヤツを3つくらいハリに付けるんや。大きいエサを食べることがよくあるんよ。
【濱口】 オキアミも姿のままを食べるんだけれども、この4〜5年で分かったのがさっき言ったキビナゴを食べとるということなんや。キビナゴが港の近くまで寄ってきたから食べるんか、沖におったヤツを食べるんかは定かではないけど。そやから、彼らは大きいエサを食うということなんや。 |
■梅雨時期の口太のポイントはどこ? |
−− 口太についてはどうでしょうか?
【宮川】 マキエの考え方として…。どういう状況下にあってもマキエと付けエサをいかに同調させるかが基本で、その時間を一秒でも長く保つことができるかということに尽きると思うんや。まずこのセオリーを覚えてもらい、それに合わせる配合エサ選び、オキアミとの配合比率も含めたマキエ作りが基本なんやと思う。そして、活性が低いときは「活性起爆材・グレ」を加えるなりして“自分流のマキエの配合パターン”を見つけてもらうのが先決やね。
エサ取りをかわすためには、あくまでもマキエと付けエサを同調させることが基本になるんやけれども、これからは水温が上がってくるから、付けエサとマキエを離したり“攻める方法も自分なりに工夫して”もらいたい。そしてエサ取りの種類によっても離す距離やズラシ方も違ってくるから、そのことも覚えてもらいたいんや。
−− 梅雨時期の口太のポイントは?
【三原】 どこの地域でも一緒と思うんやけど、とにかく“潮の入る所”に尽きるね。なにか変化のある、つまり付けエサが入る潮目を狙う…私はそう思っているんや。
【濱口】 それにな、渡船を使ったらできへんけど、“デカバンを狙うなら夕陽が沈む側の磯”がいいんや。
【三原】 それは確かにそうや。今、私が言ったのは、とにかく付けエサが入る潮目を狙うことや。
【峯】 梅雨時期の狙い目としては…。春先から4〜5月は抱卵しているから比較的静かな所がポイントになったけど、梅雨の時期は活性が高くなるから“波のあるポイントが良くなる”んよ。だから、冬にいい思いをしたからまた同じポイント…と思ったらあかんよ。
【濱口】 それにしても本流で食わなくなったな〜。
−− 梅雨時期の釣り場の選択…整理していただけますか?
【宮川】 水温が高くなってきて魚の活性も高くなった時は、極力“潮が効いている場所”を選ぶことと、外気温の変化が激しかったり水温の変化があったりする状況が続くようなら、とにかく“水温が安定している釣り場”を選びたいね。
【濱口】 高水温の時は“潮の通す所”、水温が下がった時は“沖”を釣ること。それとこれは“漁師が言うこと”なんやけど、片一方しか潮が通らん釣り場は選ばんことや。それに、ゴロタ石がいっぱいあって“抜け道があるような所”には魚が多いんや。これは絶対や。魚は居心地のいい安全な所をちゃんと知っているんや。たとえばな〜、こないだの地震の時なんか全然いなくなってしもうて、ちゃんと安全な場所へ移動しちょるんよ。 |
■エサ取りの種類によってかわし方のセオリーが… |
−− この時期のエサ取り対策もまとめていただきましょうか。
【峯】 最近はキタマクラが磯から離れんようになったな〜、年中おるんや。
【宮川】 エサ取りは絶対おるんよ。で、キタマクラを“怖がってはいかん”のよ。マキエを入れてキタマクラがドーッと寄ってきても、そのど真ん中に仕掛けを入れることもあるんや。ネンブツダイは足元にマキエでくぎ付けにしてから沖を釣るようにするし、いちばん厄介なのは小アジなんやけど、私は三点方式でやっているんや。“魚はだいたい右回りやから、左回りにマキエを打って”いくんや。そうしながらグレのポイントを探っていくんや。
アジやサバが寄ってしまいどうしても沖を攻められんなら、沖へマキエを入れて磯際を狙えばいいし、特にサラシの出ている所とか磯の割れとかを釣る。濱口さん、峯さん、三原さん、それぞれエサ取りのかわし方をされていると思いますが、エサ取りの種類によってかわし方のセオリーがあるんやから、それを実践できるようにすることがまず第一歩になると思うよ。
よく勘違いするのは、キタマクラやフグ、ハゲ類がエサを取ってしまうから仕掛けを速く沈めなあかんと思う人が多いんやけど、それは逆や。
【三原】 ウスバハゲをかわすときはな、マキエのオキアミは絶対大きいほうがええよ。それで付けエサは小さくするんや。水中から観察したことがあるんやけど、これは絶対やな。
【宮川】 付けエサはなるべく目立たないほうがいいんや。
【三原】 3Bのガン玉を打って仕掛けを沈めても、キタマクラはかわせんよ。シューッと、けっこう速い勢いで追っかけていくんや。マキエを撒いて仕掛けを入れるけれども、マキエの中で付けエサが目立てば目立つほどエサ取りにやられる確率が高くなるんや。
−− 先ほど濱口さんが、そろそろ配合エサも考え直す時が来てるんじゃないかと言われました。たとえばオキアミに代わるエサができたとして、そしてその比重を何パターンかに分けることができたらどうでしょうか。
【濱口】それは絶対理想だね。そのオキアミに代わるものが、オキアミと同じような集魚効果があって、さらに比重が何パターンかあったら、それはまさに最高なんやけれど。
だけど、魚ってなんか濁りを好むじゃない。もやもや〜っとしたりして、それで小魚が動く動きでグレが出てくることもあるから、オキアミの粒だけで集魚効果があるかどうかも疑問だよ。気分的なもんだけど、配合エサがもやもや〜ってしていると食うような気がするね。
−− グレ釣りで、配合エサの役割が非常に大きいことがみなさんのお話でよくわかりました。本日は長時間どうもありがとうございました。 |