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トーナメント勝利へのキーワード

「宮川 明」
マキエ術

宮川 明
みやがわ あきら

1950年高知県生まれ。報知グレ釣り名人位15期、21期、22期、23期、29期。JFT王座決定戦第9回、14回優勝。JFT全日本トーナメント第1回優勝。東レカップ九州大会、尾鷲大会優勝。福井グレカップ第2回、3回優勝。日釣連全日本トーナメント第3回優勝。'91年グレ釣トーナメント5冠。'96年グレ釣トーナメント4冠。守口荒磯釣クラブ会長、明翔会会長、日本釣連盟理事、大阪府釣連盟副会長、JFT理事関西支部長、報知APG、シマノインストラクター、東レ・インストラクター、グレックス・チーフアドバイザー、全釣協インストラクター、マルキューをはげます会会長、マルキューインストラクター

マキエをグレ釣りにおける
自分の”分身”として…
時期と場所によって
違う配合エサの選定
それでもやはり
基本に忠実に
ブレンドパターン

マキエをグレ釣りにおける
自分の”分身”として…

全国のトーナメント大会に役員あるいは選手として出場することの多い私は、いろいろな人たちのマキエづくりとマキエワークを見る機会に多く恵まれている。名手と言われる人たちのマキエづくり、マキエワークと、それらにあまり気を配らない選手のマキエづくりとマキエワークでは、当然のことながら結果はまったく違ってくる。
 2000年の各トーナメント大会を振り返ってみると、20年以上もトーナメンターとして活躍してきたベテランが多くの大会で優勝を勝ち取っていた。
 グレはオキアミだけでも釣ることができるし、マキエワークができていなくてもトーナメントで優勝することだってある。それはグレがほとんど釣れなかったり、”運”で勝ち上がったケースなどに多く見受けられた。
 トーナメントは、決められた場所、決められた時間内で勝負が決められる。だからプライベートの釣りをするときよりもよけいにマキエづくりをきちんとしなければ、思ったポイント、潮を釣りこなすことはできない。
 私はトーナメントにかぎらずプライベートの釣りでも、配合エサを頼りにすることが多い。昔から”グレは潮を釣れ”と言われてきた。少しの潮の動き、あるいは風波との壁、少しでも変化のある場所、沖のカケ上がり、沖のシモリ等々、プライベートの釣りならこれらの好ポイントを自由に釣ることができる。だがトーナメントでは、相手のエリアを釣ることは許されないので、少しでも沖を釣ろうということになる。そこで、沖のポイントで付けエサと合せることのできるマキエを持っていなければ、せっかくのチャンス、時合を釣ることができずに負けてしまうことがよくある。
 私は「グレパワースペシャル」と「グレパワースペシャル遠投ふかせ」「パワーレスキュー」の力を借りて、数多くのトーナメントあるいは名人戦を勝ち抜くことができた。言い換えれば、宮川の釣りは配合エサなしでは考えられないし、まして勝利は覚束なかったということだ。
 それほど配合エサに寄せる私の信頼は強い。マキエは私の”分身”だとも言えようか。

時期と場所によって
違う配合エサの選定

 そこで私のマキエづくり――。配合エサの選定、オキアミと配合エサの分量の割合がもっとも重要で、これでマキエ効果を活かせるかどうかが決まってしまう。私はオキアミ3kgに対して配合エサ1袋以上を使っている。
 特にトーナメントでは、短時間にポイントをつくり、短時間でグレを釣った人が勝利を得る。だから、短時間にグレを集め、あまり腹に残らないマキエの量、言葉を換えれば、グレが生エサ=オキアミをもっと食いたいと思う量が良いのだと考えている。マキエの中に付けエサと同じ生エサが多く入っていたのでは、別にハリの入った付けエサでなくてもいくらでも生エサを食べられることになる。
 トーナメントでは、いかに早くグレに付けエサを食わせるかを競う。その意味では、より早く、一投一投確実に付けエサを食わせるためにも、マキエの中にオキアミの量が多すぎるのはよいことではないと思っている。
 私のマキエづくりはトーナメントが行われる時期と場所で違ってくる。
 たとえば――
A.水温の高い、グレの活性の特に高い時期であれば、オキアミ9kgに対して「グレパワースペシャル」1袋、「グレパワースペシャル遠投ふかせ」2袋、「イワシパワーグレ遠投」1袋を入れる。これでマキエのスロープと拡散、遠投が特にすぐれたマキエづくりを心がけている。このマキエの分量を3試合の目安としてつくる。
B.グレの活性が少し落ちる、12月から1月に行われるトーナメントでは、オキアミ9kgに、「グレパワースペシャル遠投ふかせ」2袋、「イワシパワーグレ遠投」1袋、「グレパワーV9」1袋または「浅ダナグレ」1袋を入れる。Aの秋磯よりも少し軽めに仕上げていることにご注目を。

 いずれもオキアミの量にくらべて配合エサの量が多いのは、集魚性を重視して、オキアミをあまり入れないほうがよいと考えるからである。
C.また、秋磯、冬磯ともに、グレの活性や天候条件に合わせ、「活性起爆材・グレ」と「パワーレスキュー」をうまく使い分ける。いずれもグレが見えるのに活性が低い、または前日から北西の風が強く、水温が急に下がったような時などに効果を発揮してくれる。

 トーナメントでは、自分に許されるエリアが左右に狭いポイントも多いし、遠くに良い潮目や、合流点、シモリ、根などの狙い目があるポイントも多くある。この狙い目の好ポイントを釣ることができずに敗退したのでは、悔いが残ってしまう。自分がここだと思ったポイントのすべてにマキエを入れ仕掛けを流した結果で敗けたのであれば心残りはない。
 このような狙い目のポイントには活性の高いグレがいる。良型のグレのヒットする確率は高い、とわかっていても、そこにマキエと付けエサを届けることができなければ…。また、30m以上ポイントが離れるともうマキエが届かないために、涙を飲んでいる人もいる。
 そんなとき「パワーレスキュー」を少量入れるだけで、遠いポイントも思いのままになるとしたら…。
 トーナメントであるからには勝ち負けは付きものだが、自分に与えられたエリア内のポイントを残らず探りつくすことができれば、勝敗どちらに転んでも、自分の釣りに納得できるし、それがまた次の釣りへとつながっていくだろう。

それでもやはり
基本に忠実に

 マキエは、できれば前夜、それがだめでもせめて3時間前までには作っておきたいものだ。事前に作っておくことで、配合エサのなかの押しムギやペレット、アワなどがオキアミと同じくらいのかたさになり、マキエ自体が熟成される。そして、よりまとまりが良く、遠投ができて、しかも水中では拡散性の高いマキエに仕上がっていく。
 釣り人自身の”分身”となってグレを集める、あるいは浮かせる。そんなマキエがあってはじめて、自分の思い通りの釣りを可能とするマキエワークが完成されよう。
 マキエが理想通りにできた、マキエワークもきっちりできた、思い通りの撒き分けもマキエと付けエサの同調もできた――それでも、グレの活性が低かったり、潮が対戦相手ばかりに有利について勝てなかった…トーナメントではよくある。
 それでもトーナメントでは、これらのマキエづくりの基本とマキエワークの基本、マキエと付けエサをしっかり合わせることが最優先されるべきである。付けエサと自由に合わせられるマキエがあってはじめて、遠近どのようなポイントでも思いのままに攻めることが可能になるのであるから…。
D.エサ取りや木っ端グレが多いときは、マキエと付けエサをずらして釣ることも…。この場合、手前にエサ取り用、沖にグレ用のマキエを撒いて、仕掛けは沖目のマキエの1mほど沖、外側に投入して釣る。

 以上いろいろ考えてきた。くり返しになるが、自分の釣りに合わせた配合エサの選定と、それらをブレンドしてのマキエづくり、マキエワーク…これがトーナメントに臨むときの基本、ということに尽きよう。
 2001年は思いのままにポイントを直撃できるマキエを”分身”として、さらに楽しい釣りを展開していきたい。それには「グレパワースペシャル遠投ふかせ」と「イワシパワーグレ遠投」のブレンドに。「活性起爆材・グレ」と「パワーレスキュー」の使い分け-このあたりがキーポイントになるに違いない。

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